人類が気球に誕生してから約700万年。人類はこれまで、さまざまな環境の変化に適応して
来ました。その生き抜く力は生命の設計図である遺伝子に刻まれ次々に受け継がれてきたのです。
- 親から子供に、身体的な特徴が「遺伝」するのはよく知られています。この特徴を決めているのが「遺伝子」です
- DNAは精子と卵子の中にも存在し、受精を経て親の特徴は子へと「遺伝」します。
- 人間の身体は、「細胞」という基本単位からなっています。この細胞の「核」と呼ばれる部分に「染色体」があり、この中の「DNA」が「遺伝子」として働いています。
- 「すべての人間の遺伝子は99.5%が同じで、能力の差は遺伝子のオンとオフが関係している」
- 「人間の遺伝子の98%は眠っていて、潜在能力が引き出せない状態」になっており「その眠っている遺伝子のスイッチをオンにすれば・・・」
- 村上氏は、良い遺伝子を目覚めさせる方法として6つの行動を示唆してくれています。
- 「高い志を持つこと、喜びを多くの人と共有すること、自分たちの仕事が世の中のためになるという熱き思いや意識を持つこと」
- 「自分のどこかには何か大きな可能性があるに違いないと自分を信じること」、「『初志貫徹』と『臨機応変』はその両方を正しく駆使してこそ、遺伝子はオンになる」
親から子供に、身体的な特徴が「遺伝」するのはよく知られています。この特徴を決めているのが「遺伝子」です

遺伝子情報は、どの細胞にも存在する「DNA」の並び方で決まっています。
この「DNA」という言葉は、「デオキシリボ核酸」を略したものです。DNAはヒトで言えば、
37兆個にも及ぶすべての細胞に存在し、DNAの情報に基づいて体の細胞、器官、臓器が作られて
いくため、「設計図」という表現をされるのです。
DNAは精子と卵子の中にも存在し、受精を経て親の特徴は子へと「遺伝」します。
DNAが持つ情報次第で、髪や目の色などの外見的な特徴、病気のなりやすさといった身体的な特徴
などが決まってきます。DNAの情報に基づいて子孫に受け継がれる特徴を「遺伝形質」と呼び、
遺伝形質を決める因子のことを「遺伝子」と言います。遺伝子とは人間の体をつくる設計図に相当
するものです。
ヒトには約3万個の遺伝子があると考えられています。

人間の身体は、「細胞」という基本単位からなっています。この細胞の「核」と呼ばれる部分に「染色体」があり、この中の「DNA」が「遺伝子」として働いています。
その割合はわずか1.5%ほどと言われています。
人間の身体は、この遺伝子の指令に基づいて維持されています。
村上和雄著「スイッチ・オンの生き方」
「私の運動音痴は遺伝のせい」「遺伝だからしょうがない」。私たちは特に“うまくいかないこと”
があると遺伝のせいにしたくなることがあります。しかし、
「すべての人間の遺伝子は99.5%が同じで、能力の差は遺伝子のオンとオフが関係している」
と説明されたらいかがですか?
そうなのであれば、いち早く遺伝子のスイッチを「オン」にしたいものです。
村上氏は、高血圧を引き起こす原因となる酵素である『ヒト・レニン』の遺伝子解読に成功する
など遺伝子工学の世界的権威です。
「人間の細胞一つの中には32億個の遺伝子情報が詰め込まれている」そうです。
凄まじい数字ですが、実は
「人間の遺伝子の98%は眠っていて、潜在能力が引き出せない状態」になっており「その眠っている遺伝子のスイッチをオンにすれば・・・」
とのことです。村上氏は「人間に能力の差があるとすれば、遺伝子を働かせているか、眠らせている
かの違い」と言い切ります。
では、遺伝子のスイッチを「オン」にするにはどうしたら良いのでしょうか?
ここが肝心のところですが、思い通りにいかないとのことです。

村上氏は、良い遺伝子を目覚めさせる方法として6つの行動を示唆してくれています。
①明るく前向きに考える
②環境を変えてみる、
③人との出会いを大切にする
④感動する
⑤感謝する
⑥世のため人のために生きる
また、「チャンスは待っていても来ない」
「現状をチャンスに変える」
ことの必要性も説いています。
さらに、

「高い志を持つこと、喜びを多くの人と共有すること、自分たちの仕事が世の中のためになるという熱き思いや意識を持つこと」
が遺伝子を「オン」にするための心構えとしています。
「自分のどこかには何か大きな可能性があるに違いないと自分を信じること」、「『初志貫徹』と『臨機応変』はその両方を正しく駆使してこそ、遺伝子はオンになる」
など、やる気が出る言葉が満載です。仕事や勉強で行き詰まりを感じたら、遺伝子という大きな
レベルから自分を見つめなおすのもいいかもしれません。

ポイントは、私たち自身の行動がカギを握っています。
健康維持には適度な運動・睡眠・食事が重要と言われますが、バランスの良い生活習慣によって
スイッチも適度に保たれると考えられています。

また、興味深い見地では、ハーバード大学から祈りという行為によって、2,200以上の
遺伝子スイッチが働くという研究成果が発表されています。このことが体にどのような
影響を及ぼすのかは、まだ分かっていません。
とにかく、希望をもって、確信深く前向きに取り組む
人間はそうした基本を忘れがちなので、いつもそうしたことに触れること
が大切です。それでは今日も、明日も元気で頑張りましょう!